転出超過が全国最多の広島で、地元企業のAI変革が「挑戦できる職場」を増やす理由
広島を離れた人が、いつか戻りたい、関わりたいと思える場所に。転出超過が続く広島で、地元企業のAX(AI変革)が働き方と関わり方の選択肢を増やす理由を考えます。
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この記事の要点
- 総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、2025年の広島県の転出超過数は9,921人で、都道府県別で最も多くなりました[1]。報道によれば5年連続の全国最多です[2]。
- 日本人移動者に限ると、広島県の転出超過は男性3,222人・女性3,377人で、どちらも前年より縮小しています。東京圏は4年連続ですべての道府県から、大阪圏は広島県から2,807人の転入超過でした[1]。
- 広島県は「AIで未来を切り開く」ひろしま宣言(2024年)のもと、AIを活用した挑戦を後押ししています[3]。
- 地元企業がAIとデジタルで強くなり、新しい仕事や事業が生まれることが、広島で挑戦する選択肢を増やすと私たちは考えています。
データで見る:広島から人が出ていく現状
総務省統計局の「住民基本台帳人口移動報告 2025年結果」では、転出超過数が最も多かった都道府県は広島県(9,921人)で、福島県(7,197人)、静岡県(6,711人)が続きました[1]。中国新聞は、広島県の転出超過が5年連続で全国最多になったと報じています[2]。
同じ報告から、もう少し細かく見ると次のとおりです[1]。
| 項目(2025年) | 数字 | 補足 |
|---|---|---|
| 広島県の転出超過数 | 9,921人 | 都道府県別で最多。転出超過は40道府県 |
| うち日本人移動者・男性 | 3,222人 | 前年(3,314人)より92人縮小 |
| うち日本人移動者・女性 | 3,377人 | 前年(3,904人)より527人縮小 |
| 大阪圏の、広島県からの転入超過数(日本人移動者) | 2,807人 | 大阪圏が転入超過となっている35道県の例として挙げられている |
| 東京圏の転入超過数(日本人移動者) | 11万2,738人 | 4年連続で、東京圏以外のすべての道府県との間で転入超過 |
日本人移動者の転出超過は、男女とも前年より小さくなっています[1]。それでも総数では全国で最も多く、行き先は東京圏だけでなく大阪圏にも向いていることが分かります。
進学や就職を機に都市で経験を積むことは合理的な選択です。ただ、その経験を地元で活かせる場所がもっと増えれば、広島で挑戦するという選択肢も広がるはずです。
企業が強くなると、働く場所の選択肢が増える(私たちの考え)
AIやデジタルで業務を効率化した企業は、人を新しい仕事や事業に振り向けられるようになります。新しい挑戦が生まれる会社は、都市で経験を積んだ人にとっても魅力的な職場になると考えています。
広島県もAI活用を後押ししている
広島県は2024年9月に「AIで未来を切り開く」ひろしま宣言を行い、「HIROSHIMA AI TRIAL~失敗を生かそう~」をスローガンに、ひろしまAIサンドボックスや広島AIラボなどの取り組みを進めています[3]。県内企業向けのDXの支援制度や事例は、広島県DX推進コミュニティにまとめられています[4]。
移住しなくても「関わる」ことはできる
- 副業やプロジェクト単位で、地元企業の新規事業やDXに参加する
- リモートで専門スキルを提供し、必要なときに現地へ足を運ぶ
- 地域のイベントやコミュニティを通じて、企業や人とつながる
地元企業が今からできること
- 紙や属人化した業務を見直し、外部の人とも協働しやすい状態をつくる
- 小さなAI活用から始め、成果を社内外に発信する
- 副業人材や地域外のパートナーを受け入れる仕組みを整える
何から始めるか:外の人と一緒に働ける会社になる4つの準備(私たちのおすすめ)
Uターンした人や副業の人が力を発揮するには、会社の仕事が「見える」状態になっていることが前提になります。私たちは、次の順番で準備することをおすすめしています。
| 準備 | やること | なぜ必要か |
|---|---|---|
| 1. 業務を書き出す | 誰が・何を・どれくらいの時間で行っているかを一覧にする(業務棚卸し) | 任せられる仕事と、時間がかかっている仕事が分かる |
| 2. 属人化を減らす | その人しか分からない仕事の手順と判断のコツを書き残す | 新しく入った人や外部の人が、仕事を引き受けられるようになる |
| 3. 小さくAIを試す | 時間が多く、手順が決まっている業務を1つ選んで試す | 空いた時間を、新しい仕事や事業に振り向けられる |
| 4. ルールと窓口を決める | 生成AIに入力してよい情報、外部の人と共有する範囲、相談先を決める | 安心して社外の人と協働できる |
それぞれの進め方は、このページ末尾の「あわせて読みたい」の記事に詳しくまとめています。自社だけで進めにくいときは、国が全国に設置している「よろず支援拠点」で、何度でも無料で経営相談ができます[5]。
まとめ
企業変革は、地域の未来づくりでもあります。Enbitoは、広島県出身の代表のもと、広島の企業が強くなり、挑戦する人が増えていく循環を、地元の皆さんと一緒につくっていきたいと考えています。
よくある質問
- Q.広島県の転出超過は、前の年より増えていますか?
- A.日本人移動者で見ると、2025年の広島県の転出超過は男性3,222人(前年3,314人)、女性3,377人(前年3,904人)で、男女とも前年より縮小しています[1]。ただし、転出超過数の総数(9,921人)は都道府県別で最も多い状態が続いています[1]。
- Q.人が出ていく地域で、地元企業は何から始めればよいですか?
- A.私たちは、まず社内の業務を書き出して見える化し、その人しか分からない仕事を減らすことから始めるのがよいと考えています。仕事が見える状態になると、Uターンした人や副業の人に任せられる範囲が広がり、AIを試す業務も選びやすくなります。相談先としては、何度でも無料で相談できる国の「よろず支援拠点」があります[5]。
- Q.広島県の転出超過はどのくらいですか?
- A.総務省の住民基本台帳人口移動報告によると、2025年の広島県の転出超過数は9,921人で、都道府県別で最も多い数でした[1]。
- Q.広島県はAI活用に取り組んでいますか?
- A.2024年9月に「AIで未来を切り開く」ひろしま宣言を行い、ひろしまAIサンドボックス、広島AIラボ、ひろしまAI部などの取り組みを進めています[3]。
あわせて読みたい
参考・出典
- [1]総務省統計局「住民基本台帳人口移動報告 2025年結果 結果の概要(2026年2月)」
- [2]中国新聞デジタル「広島県の転出超過、5年連続全国最多 総務省の2025年人口移動報告」
- [3]広島県「「AIで未来を切り開く」ひろしま宣言」
- [4]広島県DX推進コミュニティ「広島県DX推進コミュニティ(公式ホームページ)」
- [5]よろず支援拠点全国本部(中小企業基盤整備機構)「よろず支援拠点・生産性向上支援センターとは」
- [6]広島県よろず支援拠点「生産性向上支援センター(現場訪問型のご相談窓口)」
制度・数値は2026.10.09時点で各公式情報を確認したものです。補助金・助成金などは公募回ごとに内容が変わるため、申請の前に必ず最新の公式情報をご確認ください。

Author
中胡 翔太郎株式会社Enbito 代表取締役
広島県出身。大手日系事業会社で生成AIを実際の業務に組み込み、大手外資系コンサルティングファームで企業の業務改革を支援。個人事業として30社以上の企業・事業者の立ち上げと成長に伴走。現在は株式会社Enbitoの代表として、地方の中小企業のAI活用支援・業務改善に取り組んでいます。
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